お助け部ッ☆
「…Therefore she said゙Be careful not to be late from now on.゙和訳して?」
午後4時20分。
突如2人の目の前に現れたネイティブ並に英語ペラッペラな男。
「あいどんのー」
『みーとぅー』
それに対し、バカの一つ覚えのようにそればっか繰り返す本物のバカ。
4教科目は竜也の英語。
やはり御曹司、小さい頃から英才教育を受けていたらしい。
「うーん…じゃあまず最初にね、彼女のセリフの部分抜き出してみ?」
「セリフ?」
『あ、ここじゃないの?このちょんちょんってなってるやつ(゙)で挟まれてるとこ』
「ぴんぽーん♪そんじゃそこ読んでみ?声に出すことで、英語は身につくから」
『えっと…びーけあふる…のっとぅーびーれいと…ふろーむなうおん…?』
「そんなカンジ☆じゃあ仁、そこだけ訳して。辞書使っていいから」
仁は、辞書をペラペラめくりながら文を訳していく。
「えーとな。…したがって、彼女は言った…気をつける…遅れる…あ、notついてっから否定か!じゃ遅れない。…今後??」
「はい、ちゃんと日本語らしく」
『「今後は遅れないように気をつけてと彼女は言った!」』
「だいせーかいッ!やれば出来んじゃん?」
『「いぇーい♪」』
訳した文を読み返して仁がポツリと呟いた。
「ってかこれどんな状況なんだろな?誰かが遅刻したのを…女の子が叱ってんのか??」
この仁の一言が…若干2名に火をつけた。