お助け部ッ☆
『やっぱねー、ピンよりコンビ派なんだよ、あたし』
ものすごく関係のないことを言いながら、2本の平行線をひたすら追う姫香。
『しっかし結構山下ったよね?神山さんどんだけ引きずられてんだよ』
かれこれ15分は歩き続けている姫香。神山はこの距離をずっと引きずられてたのだろうか。
『おっ…なんかある!』
数百メートル先に、一軒の山小屋を発見した。
ログハウスっぽい、木で出来たこじんまりとした山小屋。
ボロボロだが頑丈で、十分人が住めるだろう。
『神山さん……もしかして、あの小屋の中に…?』
2本の平行線は、間違いなく山小屋に続いている。
『え、これ…なんかヤバくない?熊っつーか山姥(やまんば)に昇格だよ、まったく』
怖がってるのか呆れてるのか、姫香はヤレヤレとでも言いそうな顔で呟いた。
『でも神山さん助けなきゃね』
覚悟を決めた姫香は、山小屋のドアの前にたった。
そこでもう一つ、問題が浮上。