お助け部ッ☆
「莉央、お前これ詐欺だぞ」
翔平が苦笑いで言った。
うんうん、詐欺並みに可愛いよね。
「俺らの計画丸潰れだけど、大成功だな」
計画?急に話変えんなよ、仁のバカ。
……え?計画??
それって教室で話してた…ドッキリ?
たしか、あたしがドッキリさせられるんじゃなかったっけ?3人がビックリしてたじゃん。何が成功なの?
「莉央、着替えてきてよ」
竜也が奥の扉を指差して言った。
「えー、せっかく可愛いのにぃ」
『そーだよ、もったいないじゃんかあ』
ご不満の莉央ちゃん。
あたしも反発した。
「姫香のためなんだぞ」
あたしの頭を撫でながら…何故か半笑いな竜也。
……あたしのため?
なんか話がまっったく見えない。
あたし、そんなに理解力ない??
「わかったよぉ」
しぶしぶ返事した莉央ちゃんは奥の部屋に姿を消した。
『ねー、話がまっったくわかんないんだけど』
「大丈夫。莉央が戻ってきたら全部繋がるよ」