お助け部ッ☆
……さっきから気になってたんだけど…
『そこ!!何故笑う!?』
あたしの後ろで、仁が大爆笑。翔平も我慢しようとしてるものの…肩が震えている。
「だって…想像以上に似合ってたから…」
『莉央ちゃん?』
「俺らの計画は制服だったんだけど……ほら、お前にやった制服!」
『これっ?』
あたしは自分が今着ている紺のブレザーに白いブラウス、赤いリボン、チェックでピッチリとアイロンのかかったプリーツスカート……これを全部、仁から受け取ったことを思い出した。
『これ莉央ちゃんのなの!?』
「いや、俺が勝手にもらってきただけだよ。サイズぴったりっぽかったから、姫に渡したんだけど……ホントにぴったりだったんだな。それ、やるよ」
い、いいのかな?制服タダでもらっちゃっても……
あたしってラッキー!!
「あー、でもまさかフリフリ着こなすとは…さっすが莉央だ!あははっ」
仁は思い出したように目尻にたまった涙を拭いながら、また笑った。
そこなんだよ!それだけわかんないんだって!
何の話してんだよぉっ!?
制服の謎は解けたものの、爆笑の理由が解らずイラついていると、
「おまたせぇ〜」
奥の部屋から莉央ちゃんが出て……
んん?
出てきたんだけれども………
「姫ちゃん??」
なんで制服が……ズボンに赤いネクタイなの??
これじゃまるで………