三年後に君がいることを俺は願う
「未来がわかんない」

私のことをいじめるくせに、こういうときは優しく助けて………。
なにがしたいの?
………未来は………。

「未来は………私のことが嫌いなの?だから私にいじわるするの?」

わかったんだよ。
この………未来を思う気持ちがなんなのか。
きっとこれは、

「私はこんなにも未来を好きなのに」

未来に恋をしているから。
だからこんなにもモヤモヤしたり未来といると楽しくて落ち着いて。
そんな感情で埋め尽くされる。

「私のことが嫌いならはっきりそう言ってよ!私といるのがそんなに嫌なら言ってよ!そうしたら私………未来から離れるから」

未来が大好きだから困らせたくない。
迷惑かけたくない。
苦しませたくない。

「………もう私、未来と一緒にいたくない」

これ以上未来を傷つけないために………私は離れたい。
未来から。

「バカかよ、お前は!」

「………えっ?」

バカ………?

「俺がいつお前が嫌いって言った?誰がお前といるのが嫌だって言った?離れろなんて言った?そんなの全部思ってねぇーよ!!」

「だって………」

いつも私をいじめるじゃん。
私のんていない方がいいに決まってる。

「私………未来のこと何にもしらないもん」

未来に好きな人がいたこととか。
恋愛関係なんてわからない。
だって聞いたことないもん。
話したことないもん。
未来を………ちゃんと、男の子だと認識していなかったから。

「俺が好きなのはお前だよ、小鳥」

「え………」

突然の未来からの告白に私は泣いていた涙が引っ込んだ。
そして目を見開いたまま未来を見つめる。
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