アンティーク
ーーからんからん。
人が入ってくる音が聞こえた。
「いらっしゃいませ」
「あ、ごめんなさいっ」
小さな女の子は、僕の顔を見るなりすぐに出て行ってしまった。
その顔は、誰かに似ているような。
すると、再びドアが開く。
「すみません、うちの子が」
親の後ろに隠れて、女の子が再び店の中に入ってきた。
その声を聞いて、奥から店長が出てくる。
「おじいちゃんっ」
女の子は、店長を見るなりその方へ走っていった。
そうして、嬉しそうに笑いながら店長に抱きつく。
店長は、そんな女の子の優しくて頭を撫でる。
「りさ、久しぶりじゃね。そうじゃ、お菓子があるんじゃが、食べるかい?」
「うんっ」
「お父さん、お久しぶり」
「さあ、みんな、こっちにおいで」
店長は、俺にも手招きをすると言われるがままに移動した。
そして、店長があの外国のお菓子を用意する隣で、俺は飲み物を用意した。