冒険者の王子は 旅と恋する


***


それは、
ある雨の日のことだった。


アレから、
もうとっくに「冒険者チェース」たちご一行はこの土地を離れている。

すっかり、忘れていた。
そんなある日の
雨の日である。


「!っと、攻撃・・・?」

ちょうど屋敷で作業していたローディゴール領主代理は
思わず立ち上がる。

その拍子に積みあがっていた書類がばらばらっと散らばってしまう。

一瞬の輝き。瞬間の清涼感。


すぐに攻撃ではないことは理解したが、
何が起こったかは分からない。


「えっと。」

屋敷の中がばだばたとあわただしくなる。

皆 光を感じ、動揺しているらしい。

軽くノックがされ返事をすると
父である領主が入ってくる
「感じたか?」
「はい。あれはいったい・・・」

領主である父は
ふふふ、と それは楽しそうに笑った。


「光の浄化だろうな。
 この屋敷周辺まで一瞬で術が広がったからな。
 きっと、「置き土産」だろう。」


魔属領の近くで国境を守るこの土地で、
最近魔属領の「黒の魔力」が漏れ出しているという報告もあったが
これで、しばらく国境は守られるだろう。

ラディゴールの領主は また
ふふふ、と笑って 雨が降る外を見上げた。


「フランチェスコ第二王子が・・・」

屋敷内は清涼な空気に
ほのぼのした、安らぎに包まれるのだった。


しかし、20分ほどした後、
この魔力を感じた王都の護衛騎士があわてて
飛んでくることをまだ二人は知らない。
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