ねぇ・・君!
本社オフィスとの戦い
「天野係長は、執念深い女よ。
敵にまわしたら恐ろしい女よ。
それでも、あなたたちは
私たちについてくるの?」
沙織は、高槻オフィスに来るまでは
寿子の部下であったこともあり、
これから力になろうとしている
孝之、香菜、夏子を心配をしていた。
その沙織の言葉に開口一番に
言ったのは、孝之だった。
「話を聞いて知らぬ顔はできませんよ!
これは、絶対に本社オフィスからの
挑戦状ですよ!それならば、こっちも
受けて立とうじゃないですか!」
孝之の言葉に続いて香菜が言った。
「恭輔さんたちが戦おうとしているのに、
私たちが知らぬ顔はできません。
私たちも一緒に戦います」
孝之と香菜の力強い言葉を聞いていた
英明は、オフィスの仲間に言った。
「私情で、みんなを
巻き込んですまない。
そして、清香のために
力を貸してくれて感謝する」
「みなさん、ありがとうございます」
英明と清香の言葉に雪恵が言った。
「課長、高槻オフィスの時も
天野係長から嫌がらせを
受けてきたじゃないですか。
今回は、孝之くんと香菜ちゃん
そして夏子ちゃんと優子ちゃんが
加わるんです。
ここで、私たち茶屋町オフィスの
底力を見せつけてやりましょう。
そして、課長の奥さんになった
清香ちゃんを助けましょう」
「ありがとう、高槻オフィスの時とは
違う結束があることを本社オフィスに
見せつけてやろう。
恭輔、これからの
清香のガードを頼んだぞ」
こうして、茶屋町オフィスが
高槻オフィスとは違う結束を
持っていることを本社オフィスに
見せつけてやろうと英明は思った。
「優子ちゃん、勇気を出して
天野係長のことを話してくれて
ありがとう。
これからは、あなたも
茶屋町オフィスの仲間よ」
「ありがとうございます、雪恵さん。
私は、清香さんの人柄が好きだから
清香さんを助けたかったんです」
こうして、本社オフィスの寿子との
戦いの火ぶたは切って落とされた。
英明は、妻となった清香を守るため
そして、茶屋町オフィスは高槻オフィス
とは違う結束があることを
見せつけてやろうと思っていた。
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