幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「ケーキ食べてもいい?」

「いいよ!」

玲音の好きなチョコレートケーキ。

全部一から自分で作った自信作なんだ。

「………美味しい」

「そう?」

「今まで食べたどのチョコケーキよりも旨い!!」

「そう言って貰えて嬉しいな」

作った甲斐があるな。

「食べさせてくんない?」

嬉しさに浸っていると、玲音にフォークを渡された。

「だめ?」

「いいよ。だって誕生日じゃん」

ケーキを一口ぐらいの大きさに切った。

「あーん」

玲音はぱくっと食べた。

「こうして貰った方が美味しかったわ」

幸せそうな顔を見て、ほっこりした。

良かった。

玲音に喜んで貰えて。
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