幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
正直、この選択は間違ってないと思う。

だって、玲音と私は晴くんにすごくお世話になったもん。

それに、ゆかりのあるところで式をあげたいって話してたから丁度良かったんだ。

「ご両親が待ってたよ。姿を見せてきなよ」

「うん!」

私は玲音の手を引いて家族の前に行った。

玲音と私の親はいつもと変わらす楽しそうに話していた。

「おお!二人ともおめでとう!!」

「私の言った通りでしょ?」

「そうね。二人なら、と思ったし」

「本当に二人とも素敵だ。おめでとう」

お母さん、お父さん。

「……ありがとう」

涙を浮かべてお礼を言った。

もし、同居してなかったら玲音とこんな風になってなかったかもしれない。

今もただの幼なじみだったかもしれない。

好きだって気づけたのは一緒に過ごしていく中で感じたからだった。
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