幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
一年半後――



高校卒業と共に結婚式をする約束をしていた私たちは咲き乱れる桜の中、神社に立っていた。

「教会じゃなくて良かったのか?」

「だって、玲音の敵じゃん。無理させられないもん」

純白のウェディングドレスをまとった私は玲音を見た。

「………この姿を見た感想ぐらい言ってくれてもいいじゃん?」

「可愛すぎて感想がないから。てか、りりはどんな格好しても可愛いから」

「もう!!」

二人で話していると、晴くんとお嫁さんが来た。

「二人とも結婚おめでとう。僕たちより早くするなんて思わなかったよ」

「お前に負けたくないんでね」

「結婚に勝ち負けなんてないから」

玲音って子供ぽいとこあるよね。

「それにしても僕たちの神社でするなんて思わなかったよ」

「だって、ここ以外思い付かなかったんだもん」

どこでやるか玲音と話し合った時、真っ先に思い出したのは晴くんの神社だった。
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