雨がふったからそれで

「あぁ、お前ら遅刻組か」

その声の先に視線を向けると
彼がいた。


「あ、橘大輔。」


感情よりも先に口からでたその言葉に焦っていたら


「いやぁ〜、新任だからってフルネームは
流石にないだろっ。」


と笑いながらつっこむ彼。


今日一日ずっと冷たい雰囲気だった彼が
初めて見せた笑顔。


その姿からあたしは目が離せなかった。

< 14 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop