雨がふったからそれで
_____

店を片付け
部屋のドアをあけると


そこはどんちゃん騒ぎ。


ピザの空き箱にビールの空き缶が1.2.3.4.5.....
タバコで曇った部屋に煩い酔っ払いが3人



最悪だ。



と思っても許可したのは私だしと
諦めて部屋に入っていく

「あ!リリちゃん、お疲れ様〜」

と完全に酔っているバンドメンバーに
手を引かれ座らされ酒を渡させる。

困ったように笑っていると

「リリはだーめっ!」

と私から酒を取り上げながら
私の腕を引っ張っる彼。

「悪い虫に喰われないようこっちにきなさい!」

と顔を真っ赤にして悪酔した彼が言う。


酔っているとわかってても
私は嬉しかった。


彼が私を見てくれてるのが。


素直に彼の横に移動して
しばらく彼らのどんちゃん騒ぎに
付き合っていると


気付いたら眠りについていた。




少し肌寒くなって目がを覚ますと


目の前に大好きな彼。



しかも背中には抱きしめられている感触がある。




この状況を理解した時
思わず叫びそうになった。




嬉しくて。




だけど彼は覚えていないだろう。

酒の日の出来事なんか。



じゃあ、私だって


酔ってたと言い訳すれば
何もかも許される気がして



酔ってるからと何度も心のなかで
言い訳をして






そっと彼の唇へキスをした。




止められなかった。



だって酔ってたから。




1人で悶々と言い訳をしてるその空間には

まだ降っている雨音が響き渡る。


あぁ、そうだ。
雨が降ったから。



また一つ言い訳が見つかった私は

少し安心したのか眠くなってきて


彼に抱きしめられたまま眠ることにした。


それが愛のない包容としりながらも
その腕を払いのける選択は
私にはなかった。



なんてずるい女だろう。





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