かすみ草の花束を。
「ありがとう。 現文はまあまあできた、かな」
「良かった」
美羽は安心したようにニコッと笑った。
今までもずっと美羽は、私の心配までしてくれるからなあ…
もっと自分のこと考えて欲しいのに……
「じゃあ待ちに待ったお昼、食べに行こっか」
そうなのです…!
今日からまた先輩たちと一緒にご飯が食べられるのです!
…って言っても4日一緒に食べなかっただけで、ここまで我慢できないなんて…慣れってこわくないか…!?
最初の頃は会えるだけで満足してたのに、いつから私はこんな風になってしまったのだろう。
「お弁当も今日からまた再開だね」
美羽は私が持つ手提げ袋を見てニヤニヤしている。
「今日はテストお疲れ様の気持ちを込めて、いつもより豪華にしてきた!」
「いいなあ〜、小枝の作ったお弁当食べれるなんて」
いやいや、美羽ちゃん! 何を言いますか!
「美羽のほうが料理上手だし美味しいでしょ」
「小枝が作るから美味しいんだよ~」
そんな会話をしながら私たちは、約一週間ぶりに先輩たちの秘密の隠れ家へと向かった。