どうも、弟です。
きゅうんと、胸が切なく鳴った。
「……ちょっと雪、ミニカって女がありながら何してんの?」
後ろから、至って不機嫌そうなミニカちゃんの声が聞こえてくる。
しかし雪くんは、そんなのお構いなしに私の耳に熱を持った唇をさらに押し当ててきた。
「すき」
「え……っ」
それは、余りに小さい呟きで。
きっと、ミニカちゃんにも聞こえてないくらい、小さな小さな声で。
それでも、直接私の鼓膜に伝わってきたその言葉は、間違いなくそう言っていた。
「あ、あの……っ」
驚いて雪くんを振り返ろうとしたとき。
「いいから離れれって言ってるべ~!!」
「きゃあっ!?」
強引に私と雪くんの間に入ってきたミニカちゃんが、そのまま私たちを引き離した。
雪くんの私を抱きしめる力も相当だったけど、ミニカちゃんの力もなかなか強くて二度びっくり…。
「おらの雪を誘惑するなんていい度胸してるでねが」
「??????」
え!?