どうも、弟です。
キラキラした雰囲気。
相変わらず整った顔。
また、少し伸びた身長。
誰からも好かれ、すぐに周りに友達ができてしまう……私とは住む世界が違う人。
「えっと、俺は……お、A組!」
「っ」
どきんっと体の奥底が大きな音を上げる。
音が鳴ったところから、じわじわと体中に熱がひろがっていくのがわかる。
「A組の人~よっろしく!!」
「きゃあ!! 私A組!!」
「ずるい!! 教室まで一緒に行きたい~っ!!」
さっきまで私に向けられていた視線が一気に彼の方へ向けられる。
ある意味では助かった……けど。
よりによって、彼と同じクラスなんて……。
「…あれ? 君……」
「……っ」
彼の視線が、私へ向けられた。
何よ、今まで見向きもしてなかったじゃない。
周りに嘘ついて、裏で血みどろになってケンカしてたじゃない。