嘘つきシンデレラ
「社長。
私もうほんとに大丈夫です」
そう言ったのに。
深夜呼ばれた
葛西一族のかかりつけの
お医者さんが診察してくれた。
「軽いしもやけ等で済んで、良かったですね。
もう少し時期がおそければ、
凍傷のおそれもありましたよ。
十分気を付けないと。
ただ、急激な温度変化で
体もびっくりしているでしょうから。
今後、発熱の可能性はありますね。
あまり高温が続くようなら、
また診察を受けてくださいね。
一応お薬は出しておきますので」
「お大事に」
言い残して、お医者さんは帰っていった。
さとみはベッドに横になると、
気を失ったように
眠りに落ちた。