愛は惜しみなく与う③
『さっき響から電話きました。変なやつを見つけたから、跡を追ってるって。他のメンバーには私有地へ行くように言います。しかし……その私有地調べてみたんですが、持ち主が分からなくて。昨日誰かに譲渡されたみたいです。怪しいかもしれません』
昨日って…くさいな
フェンスでぐるりと囲まれてる私有地
もう残りはここしかないから、躊躇いはしない。
杏に電話をさっきから何度も電話をかけるが繋がらない。
携帯はその辺に落ちてなかったから、持ってるはずなんだけど
やっぱ杏の携帯にもGPSつけよう
そしてもう一度電話をかけたとき
繋がった
『あれ?烈火の総長さん?今いいところだけど、くる?場所教えようか?』
少し気の抜けたふざけた声が聞こえた
「テメェ誰だ?」
嫌な予感がする
フェンスを越えて、中に入る
荒れた畑や、何かの廃材がいっぱいある。
『だから、今いいところなんですって』
「…杏はどこだ」