愛は惜しみなく与う③

くそ


「一歩でもうごくな?杏の場所を言え」


歩いていた男の背後に周り首に手をかける。
もう手段は選ばない

ぐっ…


「苦しいだろ?言えよ。力緩めてやるから」

「う……ち、か」

「は?」

「地下に…」


落ちやがった。地下?どこかに下に行ける場所があるのか?
杏の声が電話から聞こえて来て、心臓が痛い



『やれやれ。さっきまで抵抗しなかったじゃないですか。怖くなりましたか?それとも……この烈火の総長さんには聞かれたくないですか?ふふ。

そんな睨まないでくださいよ。
特別に、あなたの相手は俺がするんで。犯されてるところの動画を撮りたいだけなんで……別に人は誰でもいいんだけど、あなたも楽しくないと嫌でしょ?』


電話から男が杏に話しかける内容が聞こえてくる。最悪な状況だ


「お願いだから…やめてくれ。何が望みだ?」


身体が震える
杏のそばに今すぐ行ってやりたいのに

地下に行く場所なんてどこにもない




『泉先輩!!焼却炉のそ…キャァ!!

紗羅ちゃん!!!やめ!  ブチッ』


「おい!切るな!待って」

リダイヤルしても繋がらない電話。
最後に…長谷川の声がした。焼却炉?って言ったか?
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