愛は惜しみなく与う③
貶されてることは分かる

「で?単刀直入に何させたいの?」

サトルが何かするわけでもなく、幹部が動く。こんな事はなかったから


「そうですね?サトルの中からあなたを消したいんですよ」


水瀬の言葉は、分かるようで理解できない内容だった。


「そんなこと言うなら、あたしの記憶全てから、サトルの事を消し去りたいんやけど?」


あいつさえいなければ。何度も思った

まぁ座りなよ

水瀬はソファを指さしたので、一応従ってソファに腰をかける。

躊躇いもなく水瀬は隣に座り、誰もいない部屋に、2人でソファに座っている


いつ…
仕掛けてこられても大丈夫なように、気を張る


「サトルはさ、君のことばかり考えていてね。昔みたいに一緒に悪さをしなくなったんだ。

俺はね、また暴れたいんだよ。サトルがしてたように、暴れまくりたいんだよ。

なのに最近は、口を開けば、君をどうやって自分の物にするかと悩むばかり。

嫌なんだよね。サトルが1人の女に執着して、俺らスコーピオンの名が廃るのは」


あまりの理不尽な内容に吐き気がする


「あたしがサトルに何した?」

「……春に彼を刺したくらいですかね?」

「執着されてる理由がわからへんって言ってんねん!なんの接点もないのに」
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