愛は惜しみなく与う③
ほんまに…昔からそれが分からへんかった。
あたしはサトルとなんの接点もない。
やのに…こんなことされる理由がわからへん


でもそんなあたしを鼻で笑った


「接点がないと思ってるのは、あなただけですよ?だから、あなたがこうやって今、拉致されてるのも、あなた自身のせいです。
烈火が巻き込まれているのも、あなたのせいです。
そして

春に妹が死んだのも、あなたのせいです」



水瀬の言葉は

催眠術のように


あたしに、自分のせいだと言い聞かせた



分かってるよ

全部あたしが原因なんも


ただサトルがあたしに執着するのは、あたしのせいではない。他の事は…あたしのせいだとしても


「ふ。絶望してる顔の方が、あなたは綺麗ですね。そこの所だけ、サトルの気持ちもわかります。
サトルは、あなたが涙を流し、抜け殻のようになって絶望してる顔が大好きだと言っていましたね」


どこまでも悪趣味な集団


水瀬は隣であたしの髪に触れて、横から顔が見えるように、あたしの髪を耳にかけた



「どうして髪を切ったんですか?妹になるつもりですか?」
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