愛は惜しみなく与う③
「紗羅を連れてこい」
???
紗羅ちゃん?せっかくこの部屋から出したっていうのに。
「なんだ?不安そうな顔して」
ニヤニヤ笑う顔を反射的に殴ろうとしてしまうが、組み敷かれているため、手は水瀬の顔に届かない
「無力だな。薔薇の総長も、ただの女だ」
「うっさい」
そしてすぐに紗羅ちゃんは男2人に引きずられるように、部屋に連れてこられた
傷は増えてないけど…
涙はずっと流れている
紗羅ちゃん連れてきてどうするん?
「杏ちゃん…」
悲しそうに呟く紗羅ちゃんは、男2人に突き飛ばされて、床に倒れる
「ちょ!待ちぃや!」
駆け寄ろうにも、押さえつけられて動けない。
そんなあたしの様子を見て、水瀬は笑った
「そーそー。こうでなくっちゃ。嫌がったりしてくれないとさ?楽しくないって言ってんだろ?」
「いっぺん死んでこい!悪趣味すぎる!」
使えそうな右足を動かして、水瀬の横腹に膝をいれると、動きが止まった