愛は惜しみなく与う③

紗羅ちゃんのそばに居た男は、水瀬さん!と声を出して駆け寄ってくる


その2人をまとめて床に沈める



「くっ…」


「用があるのは、あたしやろ?他の人に手ぇださんといて」

横腹を抑える水瀬は鬼のような顔をしていた


何を迷っていたんやろ。
こいつら全員倒して逃げればいい

泉達のところにいる男も倒せばいい。


サトルに近づくために、みんなのためにと思ってここに残ろうとしたけど…



「やっぱお前ら、ムカつくわ」



黙ってやられるのは、こっちのプライドが許さへん


でも


水瀬は笑った



「あーあ。面白い女。サトルが欲しがるのがわかるかもしれないな」


フラッと立ち上がり一言


『ヤれ』


その言葉とともに部屋に数名なだれ込んできて、紗羅ちゃんを捕らえる

こうなることを、分かっていたかのように…



「今からお前の前で、この女を犯してやるよ。妹の鈴が、お前の前で犯されたようにな」




その言葉は、あたしの理性を飛ばすのに充分だった


腕を振り、水瀬の胸ぐらをつかみ、顎を蹴り上げる


加減なんて、してない



「きゃあ!!」



この声に我に返り振り返ると、男達は紗羅ちゃんの服を破いた

駆け寄ろうとしたが、身体は動かない

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