愛は惜しみなく与う③
「お前が抵抗するたび、紗羅は酷いことされるぞ?お前はそれを見ておけ。自分がされるよりも、精神的にくるだろう」
むくりと起き上がる水瀬
こいつ
強い
このままじゃまた
誰も助けれへん
「わかったから…」
もうやめてよ
紗羅ちゃんの泣き叫ぶ声は、鈴の声と重なった
「あたしの負けや!!やからもう…やめて」
悔しい
無力や
あたしは昔からずっと…無力や
水瀬は男達に、やめろと指示を出す
紗羅ちゃんから男は離れる
涙でぐちゃぐちゃの紗羅ちゃんは、服を抱きしめて泣いていた
「ごめん…」
あたしの姿を見て、水瀬は高笑いをしている。最高だと。今の悔しい顔が最高だと笑った
死ねばいいこんな奴ら
紗羅ちゃんがおらんかったらあたしは、こいつらをどうしてたやろうか
躊躇いもなかったやろうな
「よし。負けを認めたんだ。今から俺がお前を犯す。それを動画に撮るんだよ。サトルに見せればさ?お前に興味を無くすと思うんだ」
目が少し逝ってる水瀬は、楽しそうにカメラを用意している
もうどうでもいい