mariage~酒と肴、それから恋~《7》
けっこん
おれにしとく?

え、え、え、え、え、???
えーーーーーー??!!!

びっくりして声を上げそうになるも、口が半開きのまま、頭が真っ白で言葉が出てこない。

「いらっしゃ~い」
栄子さんの接客する声に、ハッと我に返る。

お客さんが店に入ってきた。
席が空いてない様子。

察した加地くんが率先して立ち上がった。
「なごみちゃん、出ようか」

「うん、そうだね」
呆然としたまま、揃って店を出る。

加地くんがこっち見てる気配するけど、あたしの視線はあらぬ方を向いて、キョロキョロ定まらない。

「じゃ、行く?」

「ど、どこに?」
動揺してるのか出た声が裏返った。

「リンゴジュース買うんだろ?」
加地くんはコンビニ指差して歩き出す。

「へ、あ、うん」

「俺も買お」

これは一体どういう状況か。

コンビニ前で並んで突っ立って、一緒にリンゴジュースを飲む。

“おれにしとく?”
何だったんだろう、さっきの言葉は。
あたしの聞き間違いかな??

疲れてるから、耳と脳がおかしくなってたのかも…。

悶々としつつ、紙パックのストローを噛む。
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