冷徹社長の初恋
「とりあえず、送っていくよ。春日さんには、帰ることを連絡しなくていいの?」

「……します」

さっき、剛さんがいたあたりに視線を向けた。そこにはもう、彼の姿も女性の姿もなかった。

「今日はこのまま、自宅の方に送っていくから」

「はい。ありがとうございます」

車に乗り込んで、剛さんにメールをした。

数分後、返事があった。

『わかった。俺ももう仕事が終わるから、そっちに向かう』

〝仕事〟の二文字に、心が揺れた。






< 192 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop