冷徹社長の初恋
言葉を交わさないまま、流れる景色を見つめていた。
剛さんはまだ、さっきの女性と一緒にいるのだろうか……
あの女性は、先日の電話の人なんだろうか……
しばらくして、見慣れた景色になってきた。
「町田さん、どうしても春日さんには会うの?」
川原先生が、切なさの混じる声で尋ねてきた。
「すみません。やっぱり、会ってはっきりさせたいです」
「そうか……」
マンションに着き、駐車スペースに車を停めた。
「今日は、ありがとうございました。お疲れさまです」
お礼を述べて車を降りると、川原先生も一緒に降りてきた。
「町田さん」
呼ばれると同時に、ぐらりと体が揺れた。気付くと、川原先生に抱きしめられていた。
「やっぱり、僕じゃだめか?」
「か、川原さん、離して……」
「絲!!」
突然大きな声で呼ばれて顔を上げると、怒ったような厳しい顔をした剛さんが近づいてくるのが目に入った。
川原先生もそれに気付くと、「行かせない」と私の腕を引いて、私を自分の背中に隠すようにして、剛さんに向かい合った。
剛さんはまだ、さっきの女性と一緒にいるのだろうか……
あの女性は、先日の電話の人なんだろうか……
しばらくして、見慣れた景色になってきた。
「町田さん、どうしても春日さんには会うの?」
川原先生が、切なさの混じる声で尋ねてきた。
「すみません。やっぱり、会ってはっきりさせたいです」
「そうか……」
マンションに着き、駐車スペースに車を停めた。
「今日は、ありがとうございました。お疲れさまです」
お礼を述べて車を降りると、川原先生も一緒に降りてきた。
「町田さん」
呼ばれると同時に、ぐらりと体が揺れた。気付くと、川原先生に抱きしめられていた。
「やっぱり、僕じゃだめか?」
「か、川原さん、離して……」
「絲!!」
突然大きな声で呼ばれて顔を上げると、怒ったような厳しい顔をした剛さんが近づいてくるのが目に入った。
川原先生もそれに気付くと、「行かせない」と私の腕を引いて、私を自分の背中に隠すようにして、剛さんに向かい合った。