冷徹社長の初恋
もうしばらく歩いていると、様々な種類のハーブが植えられていた。
「ハーブは好きです。香りもいいし、お料理にも使えますからね。私もたまに、ローズマリーなんかを育ててるんですよ」
「絲は、料理をするのか?」
「一応しますよ。一人暮らしが長いですから。ただ、働き出してからは忙しくて、なかなかできないですけどね。サボることが多いです」
「そうか。一度、絲の手料理を食べてみたいものだ」
「えっ?」
「外食や弁当ばかりじゃ飽きるからな」
「毎日、そんな食生活なんですか?」
「ああ。朝はコーヒーだけ。昼は食べる時間もないことがよくある。清水が買ってきたもので済ませることがほとんどだ。夜は接待も入るしな」
「なんか……体に良くないですね。調子が悪くなっちゃいますよ。心配になります」
「絲は、俺を心配してくれるのか?」
「もちろん、しますよ」
「それは嬉しいなあ。なおさら、絲に食事を作ってもらいたくなった」
「えっ、あっ、えっと……」
春日さんが一段と優しい笑みを向けてくるから、焦ってしまう。
きっと、これは言葉のあやだ。会話の流れでそう言ってるだけだ。
「ははは。機会があったら、作ってもらおう」
なんだろう……私、からかわれているんだろうか?
でも……笑い声とは裏腹に、春日さんの目はなんだか真剣で、どこか懇願するような色が浮かんでいる気がする。
「ハーブは好きです。香りもいいし、お料理にも使えますからね。私もたまに、ローズマリーなんかを育ててるんですよ」
「絲は、料理をするのか?」
「一応しますよ。一人暮らしが長いですから。ただ、働き出してからは忙しくて、なかなかできないですけどね。サボることが多いです」
「そうか。一度、絲の手料理を食べてみたいものだ」
「えっ?」
「外食や弁当ばかりじゃ飽きるからな」
「毎日、そんな食生活なんですか?」
「ああ。朝はコーヒーだけ。昼は食べる時間もないことがよくある。清水が買ってきたもので済ませることがほとんどだ。夜は接待も入るしな」
「なんか……体に良くないですね。調子が悪くなっちゃいますよ。心配になります」
「絲は、俺を心配してくれるのか?」
「もちろん、しますよ」
「それは嬉しいなあ。なおさら、絲に食事を作ってもらいたくなった」
「えっ、あっ、えっと……」
春日さんが一段と優しい笑みを向けてくるから、焦ってしまう。
きっと、これは言葉のあやだ。会話の流れでそう言ってるだけだ。
「ははは。機会があったら、作ってもらおう」
なんだろう……私、からかわれているんだろうか?
でも……笑い声とは裏腹に、春日さんの目はなんだか真剣で、どこか懇願するような色が浮かんでいる気がする。