冷徹社長の初恋
それからまた、ハーブティーとクッキーを楽しみながら、仕事のことやそれ以外のことも話していた。

「絲の専門教科はなんだ?ああ、小学校なら全部か?」

「いいえ。小学校教諭でも、それぞれ専門があるんですよ。私の専門は、国語です。昔から本を読むのが好きで。まあ、今はそこまで時間的な余裕がないんですけどね」

「そうか。絲は何をしている時間が好きなんだ?」

春日さんは、答えやすい質問から、なんで答えていいのか迷ってしまう質問まで、取り止めもない。これを聞いて楽しいんだろうか……と少し思ってしまう。

「最近は……休日にひたすらゆっくりすごす時間ですね。おもいっきり寝坊して、自分の食べたいものだけを食べて、家から一歩も出ないでだらだらするんです。月に一回ぐらいそういう日を作って、自分を甘やかしてるんですよ」

「ほおう。こんなにしゃきしゃきしている絲でも、そんなふうにすごす日があるのか。見てみたいものだな」

「なっ……そんなの見ても、楽しくもなんともないですって」

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