続・カメレオン王子とひとりぼっちの小鳥ちゃん
☆琴梨side☆
ここって……?
昨日は確か、アパートに荷物を取りに来て……
昨日のことを思い出しているとき、
私の右手が、
心地いい温かいもので包まれていた。
ふとベッドサイドを見ると、
ベッドにもたれるように座りながら、
礼音くんが寝ている。
両手で私の右手を、握ってくれていた。
大好きで、ずっとずっと会いたかった礼音くんが、
私の隣にいてくれる幸福感が、
私の涙腺を刺激する。
『この手を放したくない。
ずっとずっと、このままでいたい。
これからも、礼音くんの笑顔をたくさん見たい。
ぎゅーって、抱きしめて欲しい。』
それなのに……
私の心の奥にしまい込んであったパンドラの箱が、
ゆっくりと私を現実の世界に引き戻していく。