続・カメレオン王子とひとりぼっちの小鳥ちゃん
☆礼音side☆
琴梨がこの家に帰ってきてくれて、
また一緒に暮らすことになった。
「礼音くん、今日って美容院お休みでしょ。
私が仕事から帰ってきたら、
家にいてくれるかな?」
「いいけど。どうして?」
「え……と……
お誕生日をお祝いしたいなって思って……
礼音くんの……」
「俺の?」
「うん……
旅行の時に、礼音くんのお誕生日の
お祝いをしようと思っていたけど
きなかったから……
それに……」
「ん?」
「礼音くんと……
一緒にいたいなと……と思って……」
爪をこすりながら、
自信なさそうにうつむく琴梨。
俺と一緒にいたいって言ってくれた琴梨が
可愛くて、
俺は抱きしめずにはいられなかった。
「琴梨、本当にかわいい。
ずっとこのまま、抱きしめていたい」
「え?
あ……え……と
それは困るよ……
仕事に行かなきゃいけないし……」
「わかってるよ」
俺が腕を緩めると、
琴梨はうつむきながら、
俺のシャツの裾をつかんだ。
「やっぱり……もうちょっとだけ……
礼音くんに……ギューっとして欲しい……」
顔を赤らめながら甘えてきた琴梨が、
かわいくてしかたがない。
俺はもう一度、腕に力を込めると、
琴梨を力いっぱい抱きしめた。