金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
第2章 雫

○°•。浮き草と夕顔・°○・°

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そに日から……私は瑠璃の店に通った。

金魚占いをするためではない。



白色に赤い斑模様が可愛い和金、

“ ぷにょにょ” のため……。



ぷにょにょが、狭いジャムのビンの中でくるくる泳ぐ姿は、少し心苦しくて…次の日に瑠璃の店で小さな金魚鉢を買った。

フチが波型の定番のガラスの金魚鉢。


次の日に外部フィルターを買って、

次の日にエサを買い足した。


そして、その次の日は瑠璃に会いに行った。


「 る〜りっ!! 」

「 おっ! 」

「 あっ。(驚)瑠璃、珍しく仕事してるっ!」

「(笑) まっね。」

浮き草の塊を根っこごと水槽から出して、綺麗に洗って元へ戻す。

瑠璃は水に濡れた手の雫を、ワザと私に向かって弾いた。

「きゃっ!冷たっ! もうっ(笑)」

「ははっ!(笑)」

瑠璃はイタズラ笑いを浮かべて、こっちを見ると高い笑い声を上げた。

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