金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.

○。*.夜市 。○*.°

         ○.
°。
         ○*
° ○
         *。
         ○。

「るぅ〜りぃっ!」

ー金魚屋・あぶくー

アーケードの天窓から夕陽が斜めに差し込む。

玄関先に瑠璃を見つけて私は手を振った。

「おっ。何? 珍しいじゃん、制服じゃないっ。」

「コレ?ワンピ…ダメかな…」

「(笑)めっちゃ、似合ってる。
奇跡的に、カワイイっ!」

「はぁ〜?(笑)何っ?!キセキ的ってぇーーーーっ!」

私は瑠璃を睨んで、思いっきり背中をド突く。

勢いにフラつく瑠璃がおかしくて、ケラケラ笑う。

「なんかぁ〜デートみたいだね♡ワクワクするっ!」

「(笑)ボディーガードになりますよ。姫っ!!」

「瑠璃、弱そぉ〜っ(笑)ボディーガードって感じ無いよねっ。
私より腰回り華奢だし…顔、ちっこいし、そして…イケメン。(笑)
だから、フード取って。
長袖も…暑いでしょ。」

「あ……っ。コレは……」

私は、真夏に着込んでいる瑠璃のナイロンジャケットのファスナーを下げた。






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