卒業まで100日、…君を好きになった。

結局家の前まで送ってくれた平くん。


上がっていかない?と誘ったけど、またフードをかぶった彼に首を振られてしまった。



「平くん。今日はありがとう」

「送っただけだよ」

「ううん。平くんがいてくれたから、わたしいま笑えてる。本当にありがとう」



ひとりだったら、きっと笑えていなかった。

平くんていう同盟仲間がいたから、ひとりじゃないって思えたから、なんとか踏ん張れた。



平くんはしばらく俯いたあと、ゆっくりとフードをとって、ぐっと何かに耐えるような顔をした。



「……ごめん」

「え?」

「ごめん、春川さん。俺、余計なことをした」

「余計なこと……?」

「でも、ちゃんと守るから」

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