卒業まで100日、…君を好きになった。


「予備校までマックでお昼食べて、どっかで勉強する~?」

「わたし帰ろうと思ってたー。親が車で送ってくれるって」

「マジで? いいなぁ」

「駅で拾ってもらうようにして、一緒に行く?」



帰りのHRが終わると、友だちはそんな会話を繰り広げながら、みんな教室から出ていく。

いつもより幾分軽い足取りで、どことなく楽しそうに。


いいなあ。

声には出さずに、口の中だけで本音をもらした。


少し前までは、わたしも一応あの中にいた。

控えめにだけど、確かにいた。


いまはとてもじゃないけど入っていけない。

みんなもわたしのことなんて誘いもしない。



『唯は必要ないでしょ?』



そういう、無言の視線が突き刺さる。
< 11 / 356 >

この作品をシェア

pagetop