卒業まで100日、…君を好きになった。

「ねぇねぇ! このケーキ、唯が作ったの!?」

「美味し~い! さっすが未来のパティシエ!」

「えへへ。喜んでもらえてよかった。ありがと!」



ケーキは飛ぶようになくなっていく。

ホール3つじゃ小さめに切り分けても足りなかったくらい。


平くんをこっそりうかがうと、いつも通りの無表情だけど、どことなくうれしそうに見えた。

昨日がんばってくれたもんね。



「やべぇ! チキンうめぇ!」

「春川さん、イイ嫁さんになるなぁ」

「お前それプロポーズかよ!」



紙箱にたっぷり用意したチキンも、ケーキと同じくらいの早さで消費されていく。

やっぱり男のコはスイーツよりお肉が多いみたい。

作ってよかった。
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