卒業まで100日、…君を好きになった。

わかってる。

そんなの決まってる。


平くんは優しいから。

優しすぎるから。


卒業同盟という期間限定の仲間であるわたしのことを、君は放っておけはしないんだ。


でもそれじゃあダメなんだよ。

特別な優しさは、君が好きな人に。君を好きな人に。


いちばん優しくするべき人の為に、その優しさはとっておくべきだ。

大切に大切に、とっておくべきなんだ。



「平くん」

「ん?」

「同盟……破棄してもいいよ」



いいんだよ。

わたしはもう充分、楽しかったから。

君と過ごす時間の幸せを、たくさん味わわせてもらったから。


それを胸に、晴れやかな気持ちで卒業を迎えられるはずだから。
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