卒業まで100日、…君を好きになった。

いただきます、と。

ふたりで声をそろえてお弁当を開けた。


なんだかこういうのは久しぶりでくすぐったい気持ちになる。

みんな昼食の時も、参考書を見ながらだったり、予備校の話をしていたりで、友だちの輪にいるのにいつもひとりぼっちな気分だったから。



平くんのお弁当箱はかなり大きかった。


細身に見えるけど、たくさん食べるんだなあ。

男の子だもんね。

細くても平くんは背が高いし。


あ。

からあげとっても美味しそう。

衣の色がいい感じで、見るからにサクッとジューシーな―—。



「食べたいの?」

「……えっ!?」

「どれ? からあげ?」



ひゃあ~。

わたしってばそんなにガン見しちゃってたかな!?



「い、いいよ平くん。それは平くんのだし。わたしはわたしのお弁当があるし」

「ひとつくらいいいよ。その代わり、春川さんのたまご焼きちょーだい」

「それって、交換するってこと?」

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