卒業まで100日、…君を好きになった。

相手がこれまでまったく関わりのなかった平くんっていうのが不思議だけど。

でも絶対楽しいに決まってる。



「わくわくしてき……っくしゅん!」



わくわくしてきたねって言おうとしたのに、先に大きなくしゃみが出て来てしまった。


さすがに12月は寒い。

ここには暖房もないし、扉の向こうはすぐ屋上だから、冷たい空気が絶えず流れ込んでくるみたいだ。



「あ。ごめん、気がきかなくて」

「え? ごめん?」

「これかけて」



平くんはおもむろにブレザーを脱ぐと、わたしの膝にふわりとかけてくれた。


わ……あったかい。

でも彼の体温が残るそれに、ぶわあっと顔が熱くなる。
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