卒業まで100日、…君を好きになった。
「チーズケーキ作ったんだけど、夜食にどう?」
声をかけると、カリカリというペンを走らせる音が止まった。
入ってきたのがわたしだとは思わなかったんだろう。
「拓好きだよね、チーズケーキ。ここ置いとくから……」
「いらない」
小さなテーブルにお皿を置こうとしたけど、固い声に止められた。
すぐに何事もなかったかのように、カリカリという音が再開される。
「……あー。お腹まだ空いてない? じゃあ空いたら食べ」
「いらねーって言ってんだよッ!!」
椅子を倒して、拓が立ち上がる。
わたしとよく似た丸っこい目が据わっている。
苛立ちが全身から、炎のように立ち昇って見えた。