卒業まで100日、…君を好きになった。
元カノを見るにしては随分冷めた目をして、平くんは無愛想に言った。
木内さんが、ちょっとむっとしたように可愛い唇を尖らせる。
睨んだ顔もとんでもなく可愛い。
同性のわたしでもどきどきしてしまうくらいだ。
「用がなくちゃ話しかけちゃいけないわけぇ?」
「そうしてほしいね。俺の方は話すことないし」
「……相変わらず冷めてんね、篤は」
このブリザード並の平くんの態度が、相変わらずなの?
わたしは驚きながらふたりの顔を見比べた。
最初はわたしも平くんをもっと冷めてる人だと思ってはいたんだけど。
いまはとても温かい空気を持っている人だと知っている。
ふと、木内さんがわたしを見た。
「篤。新しい彼女?」