卒業まで100日、…君を好きになった。
告白されて付き合ったのに「なんかちがうかも」とか意味不明なこと言われてフラれたんだよね。
ひどい話ですよ。
……って、いやいやいや。
そうじゃないよね、そうじゃないでしょ。
なんで平くん、否定しないの!?
木内さんが誤解しちゃうんじゃ……。
内心焦りながらそんな心配をしていると、木内さんが私を上から下まで値踏みするように見て鼻で笑った。
「ふーん……。篤、趣味変わった?」
ちょっとバカにされたように感じるのは気のせいでしょうか。
そりゃあ主役級のお姫様みたいな木内さんと比べたら、わたしなんてメイドAっていうか、町民Bっていうか、完全にエキストラ顔だけど。
むしろ裏方レベルかもしれないけど。
別にわたしは平くんの彼女でもないのに、なぜそんな嫌な感じで笑われなきゃならないんだろう。
もやもやした気持ちと戦っていたら、ぽんと肩に手が乗った。
指の長い、平くんの手だ。