卒業まで100日、…君を好きになった。

グループの中でいちばん気の強い、リーダー的な葉子ちゃんがあきれたようにそう言った。

ちょっと馬鹿にしたような態度なのは、気のせいじゃない。


かちんとこないわけじゃないけど、わたしはそれを顔に出さないようにしている。

出したら出したで、また突っかかられるからだ。


つまりまあ、こういうのはよくあることで。


いつものように、みんな困ったような顔をして、「そっか~」「そうだよねぇ」なんて調子を合わせる。

そうしてようやく、葉子ちゃんは満足げな顔になるのだ。



まあね。言われると思ってたよ。

こんなことじゃ、わたしももう傷つかない。


それくらい慣れた。

慣れたくないのに、慣れてしまった。


これ以上傷つかないように、自分で自分の心をマヒさせた。

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