卒業まで100日、…君を好きになった。
「これでやっと受験勉強に集中できるわあ」
「ね~」
「この時期まで定期テストとか勘弁してほしいよねぇ」
テストが終わった解放感はみんなと同じはずなのに、わたしはこの会話に入っていけない。
喜び合うこともできない。
なぜならわたしには受験がないから。
わたしはもう、みんなと同じ受験生じゃないのだ。
「唯はどうだった? けっこうできた?」
仲良しグループのひとり奈々が、気をつかって聞いてくれた。
うーん。どう答えたものか。
曖昧に笑ってごまかそうとした時、
「何聞いてんの奈々ぁ。唯は受験勉強してないんだもん、できたに決まってるじゃん」