一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
「ど、どういうことですか?それに、この方達はいったい・・・?」

佐和田は、スイートルームに集まった面々を見て、困惑したように表情を強ばらせた。

どうやら、佐和田はこのホテルのイケメンCEOと美人弁護士のビッグカップルを存じ上げてはいないようだ。

「君には話が通じないようだから、前もって応援を呼んでおくことにしたんだよ」

風太郎はニコリと笑っているが、意外にも腹黒く見えた。

「はじめまして。私は当ホテルのCEO、桜坂奏と申します。そしてこちらが夢谷和奏さん、当ホテルの顧問弁護士です」

桜坂CEOの自己紹介を聞き、その役職の地位の高さにおののく佐和田。

「そ、そんなお偉方がどうしてここに?もしかして私と海音さんの婚約をお祝いに来てくれたの?」

勘違いも甚だしい佐和田は、その可能性にパッと表情を明るくした。

「本当に脳内にお花が咲いているのね。あなた」

馬鹿にしたような桜の態度と言動に、佐和田が牙をむく。

「あら、お姉さまったらお口が悪くてらっしゃるのね。そんなだから、ミスコン二位なのよ」

「あなたは選ばれもしなかったけどね」

バチバチと火花を散らす佐和田と桜に、オロオロした洋輔が

「桜、わざわざ寝た子を起こすようなことするなよ」

と小さな声で桜を宥めた。

その洋輔の態度も気に入らなかったのか、佐和田は

「洋輔さんも趣味が悪いわね。道端産業のためとはいえ、政略結婚の犠牲になるなんて御愁傷様」

と嫌みを言った。

「なんですって?!もう一度言ってみなさいよ」

「やめなさい。桜。話の焦点がぼやけているだろ」

炎上しそうな二人を宥めたのは、怒っても恵比寿顔の風太郎だった。

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