一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
「しょ、証人?口だけなら嘘でも何でもでっち上げられるでしょう。こちらには動かぬ証拠が・・・」

「あなたがスマホのビデオ機能を利用したように、佐和山さんも同じようにスマホを仕掛けていた」

夢谷弁護士が再生し始めたビデオ画像を見て桜が吹き出したが、桜坂CEOと洋輔は唖然として口を開いたままだ。

例の三角絞めの場面だ。

「こ、これだって立派な盗撮じゃない。同罪だわ」

「あなたの盗撮はプライバシーの侵害です。これ自体では罪に問えませんが民事的に慰謝料を請求することはできます。また、性的関係を持ったのに結婚に同意しない男性として罵った名誉毀損の罪、薬物で眠らせようとした傷害未遂、寝技を仕掛けて失神させようとした暴行罪に問うことができると考えています」

佐和田をちらっと見た夢谷弁護士は顔色ひとつ変わらない。

さすがアイアンフェイスと名高い敏腕弁護士だと、佐和田と桜坂CEO以外の面々は思った。

「なら、佐和山くんだって・・・」

「佐和山さんの場合は、身の危険を察知しての策であり、この場合は身を守るための゛録画゛ということになります」

「私にとってのプライバシーの侵害になるわよ!」

「あなたがこうして彼らを脅迫しなければこの録画は日の目を見ることはなかったのですよ?」

「はっ!どうだか」

開き直る佐和田の顔は怒りで真っ赤になっている。

「さらに・・・」

夢谷弁護士の言葉と同時に聞こえたノックと共に入ってきたのは、海音と佐和田の高校時代の同級生、町田直人と川上佐奈だった。

「あ、あなた達・・・」

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