一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
印象派は19世紀後半のフランスにおける絵画を中心とした芸術運動。

写実主義が代頭する時代、始まりこそ世間から受け入れられなかったが、次第に認知され世界に広まるようになった。

印象派の特徴は゛空間と時間による光の変化゛

建築やインテリアのデザインとは違う、曖昧さが萌音は好きだった。

萌音はクロード・モネの『睡蓮』という有名な絵画の前に佇んでいた。

「この絵が好きなの?」

「はい、光の具合が絶妙だし・・・」

「・・・自分と同じ名前だから?」

「そうですね。母が特に好きな画家です」

一通り眺めて満足したのか、萌音は隣に飾られている絵画の前に移動した。

「エドゥーアール・マネ・・・」

「こっちは俺の母親が好きな画家だよ」

海音が指差したのは『フォーリーベルジェールのバー』というマネの最後の大作。

風景画を描くモネと違い、マネは人物を中心に描く写実主義。

娼婦の裸体を描いたオランピアが有名で、この目の前に飾られている美しく虚ろげな瞳のバーメイドの絵も娼婦である。

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