一級建築士の萌える囁き~ツインソウルはお前だけ~
゛こんな奇跡があって良いのだろうか゛

今日一日、萌音の休日を共有できただけでなく、何の幸運か、萌音の家に上がり込み、足の手当てをしてもらえたあげく、夕食までご馳走になろうとしている。

安定の満員電車は今日も最高だった。

出始めに、萌音が高校生にナンパされていたのは想定外だったが、百歩譲って、彼女があれだけ可愛いのだから致しかたあるまいと受け入れることにした。

゛そこは俺が大人になろう゛

と海音は自分を律した。

建築デザイン協会の会長へ゛萌音は俺のものだ゛と軽いジャブをかました後、一緒にマネとモネの絵を見ることができた。

実は、海音はあの芸術劇場で゛19世紀の絵画展゛をやっていることを知っていた。

どうしても、自分達の名前の由来に触れたくて、運命なのだとわからせたくて二人で絵を眺めたかった。

その後、一緒に食事をとった。

レモネードとタマネギとか、こちらも駄洒落満載の一時だったが、萌音との楽しい思い出を増やすことができた。

萌音の人前での初めての゛あーん゛も海音がゲットした。

だが、その後が良くなかった・・・。

萌音の希望で大型家具店を訪れ、さまざまなインテリアに触れることができたと喜んでいた矢先、高等部時代の同級生である佐和田に出食わしてしまったからだ。

萌音の前で、あいつまでもが、海音と萌音を兄妹とのたまいやがった・・・。

゛挙げ句のはてに、名字が一字違いであることや、こんな広いモールの中で偶然出会ったことが運命だ、とか言いやがって゛

海音は自分のことを棚にあげて、心の中で言いたい放題だった。
< 86 / 187 >

この作品をシェア

pagetop