転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
にこにこと悪びれないセスの表情に、ヴィオラは見おぼえがあった。この皇宮で彼が生活していた頃、ヴィオラはしばしばこの笑みを見ていた。
ヴィオラにとっても、セスは信用できる人材だったのである――今はともかく、当時は。
「……本当に?」
「……わざわざ、ここまで来たんですよ。命がけで。リヒャルト殿下にお会いできなくてもかまいません。今から俺の話すことを伝えてさえいただければ」
「……私じゃ無理よ。込み入った話でしょう? 私から聞いた話をリヒャルト様が聞くのでは、私の聞き間違いとか思い込みとか、余計な情報が入ってしまう可能性を否定できない。それにリヒャルト様なら、あなたの話から、あなたも気づいていないなにかに気づくかもしれないし」
ヴィオラというフィルターを通してしまったら、リヒャルトが正確な判断を下せなくなる気がする。
「ニイファがいればリヒャルト殿下と同じことに気づけるのでは?」
その言葉に、ニイファは困った表情になった。
ヴィオラにとっても、セスは信用できる人材だったのである――今はともかく、当時は。
「……本当に?」
「……わざわざ、ここまで来たんですよ。命がけで。リヒャルト殿下にお会いできなくてもかまいません。今から俺の話すことを伝えてさえいただければ」
「……私じゃ無理よ。込み入った話でしょう? 私から聞いた話をリヒャルト様が聞くのでは、私の聞き間違いとか思い込みとか、余計な情報が入ってしまう可能性を否定できない。それにリヒャルト様なら、あなたの話から、あなたも気づいていないなにかに気づくかもしれないし」
ヴィオラというフィルターを通してしまったら、リヒャルトが正確な判断を下せなくなる気がする。
「ニイファがいればリヒャルト殿下と同じことに気づけるのでは?」
その言葉に、ニイファは困った表情になった。