転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
ヴィオラの言葉に、リヒャルトは考え込む表情になった。
「……だが、なぜ、ザーラが君を襲うんだ?」
「二度と国に戻ってきてほしくなかったんだと思います。リヒャルト様も知っているでしょう? 私が国では疎まれていたということを」
「……君から聞かされた範囲のことしか知らない。だが、君を殺すつもりはなかったのだと思っているが……」
「ひょっとしたら、本格的に殺すつもりはなくて、脅すだけのつもりだったのかも」
「脅すだけ?」
「この間、お父様とザーラと会った時に言ってたんです。ちょっと脅すことができればそれでよかったのに、って」
もちろん、ザーラがその発言をしたという証拠はなく、ヴィオラの言葉だけだ。それだけで、父や皇帝に訴えるということはできない。